[c22]ずしょりょう
図書寮
ふみのつかさ
式部省

官立図書館
【寮 員】
 図書頭 (正五位上)
 
 
 図書助 (従五位上)  
 図書大允(正六位上)
 
 
 図書少允(従六位上)
 
 
 図書大属(正七位上)
 
 
 図書少属(従七位上)
 
 
【職 掌】
 〔現職掌〕 官立図書館の運営と朝廷の文書の管理に関わる事項。
 〔旧職掌〕 図書寮の第一の職掌は国家の蔵書を管理することで、現在でいう国立図書館の役割を担っていた。またそれに付属して儒教・仏教の経典、仏像なども管理していた。 管理事務を補助するため書物を書き写す写書手や書物の装丁を行う装潢手が属していた。 さらに撰史事業も職掌の一つと『養老令』にあげられている。実際の撰史事業はその都度機構(撰国史所)を設けて事務を行っていた。 また図書の管理も平安時代には御書所・内御書所・一本御書所などの機関に実権を奪われ形骸化した。 図書寮の第二の職掌は紙・墨・筆などの製造を行うことである。のちの図書寮の業務はこれが中心になった。

 

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